粒子状製剤のメリット
より飲みやすい医薬品を目指して開発された「粒子状製剤」のメリットをご紹介いたします。
1.従来より小型の製剤の製造が可能
粒子状製剤は、直径約1mm~10mmと、比較的嚥下能力の低い小児や高齢者でも嚥下しやすい、極小の製剤です。顆粒のように服用する(投与させる)ことができ、用途に合わせた更に飲みやすい大きさを検討することが可能です。 | |
2.含量の均一性が取れた球形固形製剤の製造が可能
極小サイズの粒子状製剤は、その1粒中の薬物の含量が均一になるよう設計されています。このため、粒数管理による投与量調整が可能となり、投与量に適した包装規格がなくても、簡単に用量調節をすることができます。 | |
3.様々な薬剤への適応が可能
粒子状製剤技術では、液体から固体まで、薬物の形状を問わず粒子状製剤化することが可能です。 また、熱や圧力が加わる工程がないため、熱や水、圧力に不安定な薬物についても製剤化することができるようになり、様々な薬物に適用することが可能になりました。 |
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4.不快な味,臭いのマスキングが可能
薬物の特異な臭いや味は、医薬品の飲み難さにつながり、患者様のコンプライアンスの低下を引き起こします。粒子状製剤は、薬物を被膜でコーティングすることで、不快な味・臭いをマスキングし、より服用しやすい製剤にすることが可能です。また、味や風味を追加するなど、患者様のコンプライアンスを向上させる付加価値を追加することも可能です。 | |
5.溶解度、溶出抑制の改善が可能
粒子状製剤技術では、被膜の厚さや添加剤を検討・選択することにより、溶解度や溶出制御の改善が可能です。これにより、徐放や腸溶の特性を付与することも可能です。 | |
6.その他
水性の薬物は、その水分によりカプセル剤皮を軟化させてしまうため、カプセル製剤化は難しいとされてきました。 粒子状製剤技術では、多重構造の粒子製剤を調製することが可能となり、水性薬物のカプセル化を可能にしました。 | |
粒子状製剤の開発 |
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