粒子状製剤の開発
小児・高齢者への医薬品投与において、製剤の大きさは嚥下能力の低い小児・高齢者への嚥下に大きな影響を与えます。また、小児への医薬品投与においては、年齢や体重に応じた投与量の調整が必要なのに対し、低容量への対応・投与量調節が容易な製剤が少ないのが現状です。 |
粒子状製剤の種類
粒子状製剤の製剤化には、用いる薬物の形状・特性に合わせ2種類の製剤技術を用います。 |
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1.ソリッドタイプ |
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薬物を固体のまま均一に分散させた粒子状製剤。 |
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◆製造方法 | |
薬物を固体のまま均一に分散させた溶液を、ポンプにより一定流速でノズルへ供給します。ノズルから吐出されたジェット流に一定間隔に振動を与え、一粒分の 量に切断します。切断された液は、界面張力によって球形に成型されます。これを冷却液により冷やし固め、ソリッドタイプの粒子状製剤とします。液体化した薬物を封入した粒子状製剤。 油状・液状の薬物を用いる場合に適しています。 |
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2.リキットタイプ |
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液体化した薬物を封入した粒子状製剤。 |
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◆製造方法 | |
液体化した薬物を含む溶液と皮膜となる溶液をポンプに より一定流速で2重にしたノズルへ供給します。ノズルから吐出されたジェット流に一定間隔に振動を与え、一粒分の量に切断します。切断された液は、界面張 力により、液体化した薬物を含む溶液が皮膜となる溶液に包み込まれた球形に成型されます。これを冷却液により冷やし固め、リキットタイプの粒子状製剤とし ます。粒子状製剤の製剤化には、用いる薬物の形状・特性に合わせ2種類の製剤技術を用います。 |
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