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昭和大学 講義・実習報告 「製剤化のサイエンス」2016

2016年6月6日、8日~10日、15日~17日、22日、当社の社員を講師として派遣し、昭和大学 薬学部において講義・実習の指導を行いました。
◎講義名:製剤化のサイエンス ーカプセル剤を学ぶー
◎場 所:昭和大学 旗の台キャンパス

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   1.実習

カプセル剤の種類や特徴、製造に関する基礎的な知識や技能を学び、カプセル剤の適切な製剤化の方法とその意義を理解することを目的として、次の実習を実施致しました。
 
実習1.硬カプセル剤の構造と製造
硬カプセル剤の構造・特徴・種類、硬カプセル剤の製剤化の方法等を知るため、日局カプセルの観察や、簡易カプセル充塡機による硬カプセル剤の製造を行いました。
実際に硬カプセル剤を製造することで、製造工程の理解を深めてもらいました。また、充塡薬の特性が製剤にどのような影響をあたえるか、粉体の安息角の測定、添加剤による流動性の改善、質量偏差試験を通して学んでいただきました。今年は日本薬局方の改正もあったため、第17改正日本薬局方についても盛り込ませていただきました。
 
実習2.硬カプセル剤の性質と特徴
実際に流通している4種類の硬カプセル剤について、外観や充塡薬の観察を行い、硬カプセル剤の構造や種類・特徴を学んでいただきました。
普段見ることのない硬カプセル剤の中身を見ることに興味をもつ学生も多く、印象に残る実習になったのではないでしょうか。
 
実習3.軟カプセル剤の性質と特徴
実際に流通している4種類の軟カプセル剤について、外観の観察や軟カプセル剤を切り開いて充塡薬の観察を行い、軟カプセル剤の構造や種類・特徴を学んでいただきました。
また、充塡薬をお湯に分散させることにより、軟カプセル剤の製剤化の目的や利点について考察してもらいました。
硬カプセル剤と同様に、今回初めて軟カプセル剤に触れるという方がほとんどだったようです。
各班少人数でしたが、皆さん協力してスムーズに実習が行えていました。
 
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◆実習の様子

 

     2.製薬工場での服装基準体験

医薬品製造の際に着用する「クリーンウェア」の着用を体験してもらいました。
当初は1班に1人着用していただく予定でしたが、体験したいという積極的な声が多くあり、予定よりも多くの学生に着用体験をしてもらいました。
次回は、クリーンウエアだけでなく、フェイスガードやブーツ、手袋、手洗い手順等、全員参加で実施してもよいのではと考えています。
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◆着用体験の様子

 

    3.講義

講義では、実習の内容を踏まえ、「カプセル剤」についての解説を行いました。
今回から、より充実した講義になるよう、関連する薬剤師国家試験の過去問題についても盛り込み、実際のカプセル製造工程の動画上映も実施しました。
講義の後には、「カプセル剤」について興味や疑問を持った学生に多くの質問や感想をいただきました。

 

    4.まとめ

今年も、実際にカプセル剤を用いた実習を通じてカプセル剤について学んでいただきました。初めてカプセル剤に接する機会であった方が多く、カプセル剤に興味を持っていただけたようです。
他の実習に比べ比較的長時間の実習・講義でしたが、皆さん大変集中して取り組んでいただきました。また、講義後には、興味や疑問を持って質問に来ていただけ、実習・講義において有効な対応が出来ていたのではないかと感じています。
今後も色々な工夫をして、将来の医療現場等でのお役に立つよう記憶に残る実習・講義を行いたいと考えています。
昭和大学 薬学部の皆様、またお会いしましょう!

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